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□■ 絵 心 の ま ま に □■
第一章:ボクの履歴
第二章:ボクの部屋 第二節:一坪のアニメプロダクション?
前章でも少し触れましたが、それは中学2年の半ば頃でした。
男子の誰もが英米のポップスに目覚め始めた中、ボクも同じ様に目覚めたのですが、
一方で同時にアニメータ−にも非常に感心を持ちました。
(アニメーターとはアニメーションを統括して創っていく人の事ですから、
ボクが行なっていたのは正確にはアニメーターではなくセル画マンです)
早速、某アニメプロダクションの通信講座を受ける為に、アニメ雑誌にあったハガキに必要事項を明記。
ボクの部屋の机には郵送されて来たアニメ制作用器材が処狭しと並びました。
器材と言っても、セル画彩色後にそれらを乾かす棚や、セル画彩色専用筆<大・中・小>、竹篦、
必要色のセル画専用絵の具(初回受講以降も必要な色だけが毎回送られて来て、数回の後全色が揃った)、
指紋付着防止用の木綿の手袋、セルフィルムと原画(紙に動画を線だけで描いた物)を固定する為の
三つ穴タップ(ステンレス製の固定金具)、無彩色のセル画数枚、それに無彩色無線画、
つまり無地のセルフィルムです。
それらが揃うと、机及び本棚の教科書やその他参考書等はただちにとっぱらわれて、
即席ながら机を取り囲む一坪はアニメ制作プロダクションさながらの雰囲気になっていました。
思い返すと油彩を描いていた時と違って、いつも部屋が幾分綺麗に保たれていたかも。
と言うのも、アニメーションに使用するセルフィルムは、極度にホコリを嫌う為、
今のボクでは到底考えられない程こまめに掃除をしていたからです。
(その為か、あの油彩独特の油臭い感じも無くなっていった)
またその頃、モノクロ写真のフィルム現像や印画紙への焼き付け引き伸ばしも行なっていましたから、
なおの事よく掃除をしていたのかもしれません。
いずれにしても、この頃の部屋の机を取巻く環境はボクの好奇心120%からなる坩堝でした。
前章でも述べました様に、勉強そっちのけで、よくもまぁ興味本位に没頭し続けたものです。
(この事を、後に両親がよくカミさんにボヤいていました)
そんな事はつい知らずと申しますか、親の心配を他所に‥‥と申しますか、
とにかくこの一坪のアニメプロダクション(?)は、ボクの感心度が下がるまでの約2年間、
ボクの心を大いに満たしてくれたのです。
2003年7月執筆
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